- ごあいさつ -
あなたに届く、あなたの音楽。すべての人に届くところまで音楽を運びたい。それが「横浜音祭り2019」の想いです。
「横浜音祭り」は公演数においてもジャンルの多様さにおいても日本最大級の音楽祭として、国境や世代、ジェンダー、障害の有無を超えて、だれもが自由に音楽を享受できるフェスティバルを目指してきました。いよいよ音楽祭としての意義が問われる3回目の今年は、前回のテーマ「スーパーユニバーサル」をさらに発展させ、音楽をインフラのように街の隅々にまで行きわたらせたいと思っています。
素晴らしい音響のホールで聴く一流アーティストのコンサート、国民的アイドルとオーケストラの共演、歴史ある教会に鳴り響くパイプオルガン、あらゆる層に開かれた能楽堂、街のいたるところで市民たちが主役となって歌い奏で、実際に会場に行くことのできない方々にも最新のテクノロジーを使って生の演奏を送ります。
現代は、多くの人がインターネットの動画を通じて、音楽を意のままに選択・鑑賞するようになり、時代・世代や国に固有のヒット曲という感覚が薄くなりました。そのため、すべての音楽が同じ俎上にのせられ、クラシック音楽だから、伝統芸能だから、といった特権はもはや利かなくなり、純粋に音楽そのものの真価が問われるようになったとも言えるでしょう。そんな「今」にふさわしい音楽祭が「横浜音祭り」です。横浜音祭り2019のメニューからその日の気分に合わせて音楽をクリックしてみてください。あなたの音楽が届きます。
新井鷗子
東京藝術大学音楽学部楽理科および作曲科卒業。NHK音楽教育番組の構成で国際エミー賞入選。これまでに「読響シンフォニック・ライブ」「題名のない音楽会」「エンター・ザ・ミュージック」等の番組、コンサートの構成を数多く担当。東京藝大にて障害者を支援するワークショップやデバイスの研究開発に携わる。著書に「おはなしクラシック」全3巻(アルテスパブリッシング)、「頭のいい子が育つクラシック名曲」(新星出版)、「ひとさし指のノクターン」(ヤマハ)他。東京藝術大学特任教授、洗足学園音楽大学客員教授。横浜音祭り2013、2016ディレクター。
ディレクター
新井 鷗子
(C) 平舘平
